解 説

彩 色 書

これら作品の原本は紙に墨で書かれたものです。

エレクトリックの技術が彩色してくれました。

若い頃、色彩を使った書を試したことはあります。

しかし、書と絵画は筆触が違うため無謀な行為とわかりました。

書は面を持った単線で首尾一貫して終わるのに対して

西洋絵画は線の集まりが縦横無尽に

重なり合って面を成していている。私は感覚的には色彩が欲しかった。

今、非現実の世界とはいえ表現出来た。

これを見て頂ける方が

白黒の書の世界から色彩感覚をもっていただけたら

対等の立場にたって、私の書が理解しやすくなるのですが。

2002年3月

 

彩 飾 書

 

彩色書を一歩進めて彩飾書といたしました。

ただ色をつけるだけでなくデジタルの効果を駆使して書の背景に

一工夫凝らしています。筆を使わないで描画できます。

書は線質に彩飾して背景と調和させています。

一部書の作品と対比できる様にしてあります。

2012年10月

 

 

 

 


解 説

 

 

地始凍

霜柱の立つ頃を地下水が凍り始める頃という

 

作品


 

原作は高さ2メートル余の大作です。

宇宙を眺めているような図柄ですが

一本の太筆で草書の"疑"と書いています。

 

作品

 


 

 

PINE

松の字の木偏から書き始めてその後は自由に位置を

換えて松を書いた。40年前の作品です。

文字の働きはありません。

文字の持つイメージが出れば良し。

作品


 

何年か前、武蔵丸が久しぶりに優勝したとき

武の字に意欲が湧いた。

武を草書で書くと <む> となるが

あの逞しい風貌からこのような姿となった。

イメージとして黒がしっくりときた。

作品

 

 


心眼

無形の物事を見分ける心の作用と

広辞苑は説明してます。

宇宙に浮かんだ雲のごとく自在に移り変わるものを

紙に定着させた。この用紙は豆腐箋といって中国の

紙ですが今は販売されていない。

作品

 

 


 

書の線質には潜在的に立体感があることがおわかりでしょう。

光を当てると立体感が鮮明になります。

墨の色を薄くして、紙のにじみが出るとその効果を強くするのです。

作品


 

行行

修行を行う意味です。

これも草書で書いてますが

祈る姿を垣間見ることが出来るでしょうか

作品


最初の松は書の体をなしていないがこれは松とよめるでしょう。

松の形をしているわけではないがそれなりの雰囲気はあると思ってます。

絵画の手法では叶わない表現です。

無限の光の線は、書の線と融合するのでしょう

作品

 


スッキリした線で澄の文字

作品

 


虚空

空の文字に空間の意味をこめた。

 

作品

 


酔った感じを出しすぎて酔と読めないですね。

作品

 


木の生えた魚

色彩も造形も気に入っているが

深みに欠けるのが物足りない。

作品


俳句

下駄借りて裏山道を梅見哉 与謝蕪村

作品